アクション映画やスパイ映画でよく見る「関節をわざと外して、スッと手錠から抜け出す」というクールなシーン。一度は誰しもが憧れるシチュエーションだ。
しかし、現実には本当に可能なのか?物理的・医学的に3つのポイントで見ていこう。
手錠の構造は「骨に引っかかる」ようになっている

手錠は手首周りにかなりきつくフィットするように装着される。手首の骨が出っ張っている部分にしっかり引っかかる構造になっているため、そもそも隙間がほとんどない。
脱臼させても「手の平の幅」は小さくならない

「手首や指の関節を外せばすり抜けられるのでは?」と思いがちだが、ここが大きな罠だ。仮に関節を外したとしても、手首より先にある「手の平や指の骨格の幅」は手錠の内径よりも広いまま。骨そのものを小さく圧縮することはできないため、物理的に通り抜けることができない。
激痛で力が入らず、動けなくなる

自力で関節を脱臼させるのは想像を絶する激しい痛みを伴う。激痛のあまり力が入らなくなり冷静な判断や細かな動きはできなくなる。その状態で手錠から抜け出す力作業を行うのは力学的にも無理があるだろう。
まとめ

映画の中だからこそ成り立つかっこいい演出だが、現実には「関節を外して脱出」は物理的にも生理的にも不可能に近いといえる。映画を見るときは「フィクションならではのカッコよさ」として楽しむのが正解だ。

